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ノコギリヤシは癌の予防にもなる

「ノコギリヤシ」は、ヤシ科の植物で、北米から中南米にかけて自生しています。
葉がノコギリのようにギザギザの形をしていることからこの名がつけられました。
古くからインディアンたちに健康食として食されていました。
果実は、燃料油や食用油に使用され、乾燥させた果実は利尿作用や排尿トラブル、滋養強壮などに用いられてきました。

また、中国でも「漢方薬・棕櫚子(しゅろし)」として利用されてきました。
日本では成分を抽出してサプリメントとして販売されています。
加齢による男性特有の病気「前立腺肥大」に効果があるとして、ヨーロッパでは治療薬として認められているほどです。
前立腺肥大とは、男性ホルモンの影響で膀胱下にある前立腺が肥大する病気です。
これにより肥大した前立腺はしだいに尿の通り道を圧迫し、尿がスッキリと出なくなります。

また、男性特有のガンで「前立腺がん」があります。
このガンは前立腺肥大と症状が似ており、頻尿、排尿困難、残尿感、腹部の不快感などを感じます。
そのため、前立腺肥大と勘違いをしてガンの発見が遅くなる恐れがあるのです。
ノコギリヤシは、抗炎症作用があるため、肥大した前立腺の炎症を鎮め、排尿をスムーズにします。
もし、排尿トラブルがあり、ノコギリヤシを摂取しても効果がない場合は、早めに泌尿器科を受診して下さい。
前立腺肥大だと勘違いをし、ほおっておくと、がん細胞が大きくなってしまい取り返しのつかないことになります。
ガンは早期発見が肝心です。

ノコギリヤシは前立腺のトラブルに効果はありますがガンへの効果は認められていません。
その効果を妄信的に信じるのではなく、医療機関や専門家に相談することが賢明な判断です。
ガンは普段の食生活や生活環境、ストレスなどが大きく関わっています。
サプリメントなどに頼るのもいいですが、まずは自分の生活習慣を見直し、予防していくことが一番です。
そのうえで、ノコギリヤシを摂取するとより一層健康な生活を送ることができるでしょう。

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